NUMBER GIRL

 

9/7

ナンバーガールが再結成して幸運にもチケットを取ることができたからライブを観てきた。


ナンバーガールが解散したのは17年前。私がナンバーガールを知ったのは多分12年前くらいで、今年閉店してしまった近所のTSUTAYAで当時レンタルし衝撃を受けたのを覚えてる。聴けば聴くほどこのバンドが活動している時にライブに行けていた人たちに嫉妬してしまうのが嫌で、時代を妬んでしまうのが嫌で、あまり聴かないようにしてた。


だから今年になって再結成するって聞いた時は信じられなかったけど、ツアーで大阪に来ると聞いてそのチケットが取れた時、伝説が伝説でなくなるって想像して、あの音に生でふれることができるんだって思うと嬉しくて嬉しくて!でもなんかちょっと信じられなくて、ドキドキと不思議な気持ちを抱えながらもこの日を楽しみにしていた。ナンバーガールを聴いて待っていた。


13時すぎには会場のなんばハッチ付近について、地下から地上に登るエスカレーターの辺りで田渕ひさ子さんとすれ違った。一瞬はファンのそっくりさんかと思ったけど、そう似ることのできない独特の空気感を纏う人だ。

メンバーとすれ違っても開場してもなぜかずっと半信半疑でいたけど、間もなくの開演を知らせるアナウンスがあって会場内が大きな声援で沸いた時に、あぁ本当にライブがはじまるんだなと思ってちょっと泣きそうになった。

メンバー4人が出てきて音が鳴った時、伝説が現実にやって来てくれたことを心底嬉しく思った。ひさ子さんが私が購入した物と同じ水色のTシャツを着てたのも嬉しかった。

 

2曲目で昔から大好きで1番聴きたかった「鉄風 鋭くなって」がはじまった時めちゃくちゃ高まった。絶対に一音も逃すべからずなんだけど、興奮していたからあんまり記憶がない。でも、笑った少女と目があった、という歌詞の辺りでひさ子さんが楽しそうにもほどがあるくらい楽しそうに笑ってめちゃめちゃかっこいいギターを弾いてはって、感動したのを覚えてる。こんな最高な気持ちになれてしまう時があったのだということをずっと忘れないだろうと思う。

 

向井秀徳さんは「大阪シティ、お久方ぶりぶり、おしりプリプリ」なんてことを言ってはった。お気に入りワードなのか何度も何度も言ってた。

あと向井さんはずっとお客さんからどんな歓声、言葉をもらってもほぼ反応を示さない感じだったのに、アンコールで出てきた時にお客さんが「あと5曲くらいやってー!」って言ったら、ちょっと間を置いて向井さんが「体力の限界!」と言ったのがめちゃくちゃ面白かった。

 

中尾憲太郎45才さんはゴリゴリのベースを弾く姿がとってもかっこいいロン毛の人だった。名前に45才ってついてなかったら37才くらいだと思ってたと思う。遠目から見ていたからかもしれない。

 

アヒト・イナザワさんのドラムもすごかった。私は最近友人たちと7年ぶりくらいにスタジオに入ったんだけど、私と同じかそれ以上に久しぶりにスタジオに入ったらしい友人がめちゃ頑張ってドラムを叩いてる姿を見ていたからこそ、こんなに叩くなんて大変すぎるのに…すごい…と思った。これからも長生きして元気にめちゃくちゃかっこいいドラムを叩き続けていてほしい。

 

アンコールで二度目のOMOIDE IN MY HEADをやった時にダイバーがめちゃくちゃ多くて、私はダイバーが退出していく様子がよく見える(最前とは言わないが上手の端っこでメンバーもよく見える)とこにいて、頭イカれてそうな人も多少見たんだけど、まあ再結成めちゃくちゃ嬉しいししょうがないよなーーーーって思った。


聴きたかった曲はだいたい聴けたけど2曲やらなくて聴けなかったので、またライブに行けて聴けますように、と祈っておく。CIBICCOさんと性的少女。MANGA SICKがものすごくかっこよかったな。

 

私は、ナンバーガールを知った当時も今も変わらずライブに行くこと音楽を聴くことが大好きで、変わらない自分で良かったなと思う。


ものすごくカッコイイライブを観た。

どんな伝説だって人が作っているものなのだと実感させてくれた。


再結成してくれてありがとうございます。

 

 

f:id:dontsummer:20190909214058j:image
f:id:dontsummer:20190909214203j:image